2013年05月18日
高校入試について考えてみましょう。(6)
模擬試験などを受験すると、成績表などに「偏差値」というのが記載されていることがあります。「偏差値が高い学校」とか、「低い学校」とか、「偏差値が○○だから合格できる」とか「できない」とか。どうも「偏差値」という言葉が一人歩きしているように感じることがあります。今日は、私たち塾に携わる者にとっての(というか、綿新個人的意見ですが)「偏差値」についてお話しします。
簡単に言うと、偏差値とは、ある集団でテストを実施した場合、自分の得点がどこに位置しているかを示すものです。たとえば、「テストで80点とった!」といっても、「みんなが100点とれる程度の簡単なテストだったのか」「80点以上とれた子が誰もいないくらい難しいテストだったのか」が分からなければ、「80点」がそもそも相対的に良い点なのか、悪いのかわかりません。そんなときに偏差値が役に立ちます。
偏差値は次の式で求められます。
( 得点 - 平均点 ) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
※ 標準偏差:得点の散らばり具合を示す数値です。
ある人の得点が、平均点と同じだった場合、その人の偏差値が50となるように操作された数値が偏差値です。
普通テストを行うと、受験者の得点分布は下の図のように、平均点付近が多く、平均点から離れれば離れるほど少なくなる山型のグラフになります。このような散らばり方を正規分布といいます。

一般に、得点分布が正規分布に近い場合、偏差値40から60の間に約68.3%の人数が集まることが知られています。また、60以上(あるいは40以下)は、全体の約15.9%,70以上(あるいは30以下)は、全体の約2.3%になります。ただ、受験集団が変われば偏差値も変化するため、あくまでも目安として考えるべきものであり、絶対的な数値ではありません。また、偏差値は得点のように満点のあるものではありません。つまり「偏差値100を目指せ!」と発破をかけることに意味はありません。平均点が極端に高かったり、低かったりした場合、100を超えたりマイナスになったりすることもあります。実際私は、かなり昔の話ですが、偏差値106というのを見たことがあります。ある高校生の模試の成績表でしたが、「いったいどんなテストだったんだ」と教師仲間でしばらくの間話題沸騰だったことを覚えています。ま、それくらいめずらしいことであったということですが。
また、偏差値自体はある特定のテストにおける本人の学力的な位置を表しているだけです。いわゆる「学校の偏差値ランク」は予備校等が自社の行う模擬試験によって各自算出しているのです。
気をつけたいことは偏差値のみで高校を選ばないことです。学校の価値は偏差値のみで計ることは当然できません。むしろ、偏差値に反映されないその学校のよさ、特色を見極め、自分にあった学校を選ぶことが大切ですね。
簡単に言うと、偏差値とは、ある集団でテストを実施した場合、自分の得点がどこに位置しているかを示すものです。たとえば、「テストで80点とった!」といっても、「みんなが100点とれる程度の簡単なテストだったのか」「80点以上とれた子が誰もいないくらい難しいテストだったのか」が分からなければ、「80点」がそもそも相対的に良い点なのか、悪いのかわかりません。そんなときに偏差値が役に立ちます。
偏差値は次の式で求められます。
( 得点 - 平均点 ) ÷ 標準偏差 × 10 + 50
※ 標準偏差:得点の散らばり具合を示す数値です。
ある人の得点が、平均点と同じだった場合、その人の偏差値が50となるように操作された数値が偏差値です。
普通テストを行うと、受験者の得点分布は下の図のように、平均点付近が多く、平均点から離れれば離れるほど少なくなる山型のグラフになります。このような散らばり方を正規分布といいます。

一般に、得点分布が正規分布に近い場合、偏差値40から60の間に約68.3%の人数が集まることが知られています。また、60以上(あるいは40以下)は、全体の約15.9%,70以上(あるいは30以下)は、全体の約2.3%になります。ただ、受験集団が変われば偏差値も変化するため、あくまでも目安として考えるべきものであり、絶対的な数値ではありません。また、偏差値は得点のように満点のあるものではありません。つまり「偏差値100を目指せ!」と発破をかけることに意味はありません。平均点が極端に高かったり、低かったりした場合、100を超えたりマイナスになったりすることもあります。実際私は、かなり昔の話ですが、偏差値106というのを見たことがあります。ある高校生の模試の成績表でしたが、「いったいどんなテストだったんだ」と教師仲間でしばらくの間話題沸騰だったことを覚えています。ま、それくらいめずらしいことであったということですが。
また、偏差値自体はある特定のテストにおける本人の学力的な位置を表しているだけです。いわゆる「学校の偏差値ランク」は予備校等が自社の行う模擬試験によって各自算出しているのです。
気をつけたいことは偏差値のみで高校を選ばないことです。学校の価値は偏差値のみで計ることは当然できません。むしろ、偏差値に反映されないその学校のよさ、特色を見極め、自分にあった学校を選ぶことが大切ですね。